【実体験】腸とメンタルのコンディションがリンクする仕組み

長年消化器系の不調とメンタルの不調に苦しみ、腸脳相関を身をもって体感した私が調べたそのメカニズムと、今現在メンタルを良好に保つために気をつけていることについてお話しします。

精神の不調を訴える人はだいたい消化器系の不調も持っている

実は、うつ病や自閉症を訴える人が消化器系の不調も併せ持っているというのは界隈では有名な話です。

20世紀初頭には研究者の間で、腸内で作られる毒性の化学物質は、気分や脳の機能に影響するのではないかという考えが広まり、当時は「自家中毒」と呼ばれていました。

事実、80年以上前にある研究チームが「すべての精神状態に同じ原因があるとは考えられないが、消化管で発生する中毒症状と同じ原因を持つ精神疾患の事例があることを認めるのが正当だと感じている」と書き記しています。

どういうわけか、この考えに基づいた研究は「非科学的」とされるようになり、20世紀半ばには考えもろとも消えていきました。

私も消化器系の不調と精神の不調にセットで苦しんでいた

実際に診断を受けたわけではありませんが、私も長年消化器系の不調と、若干の異常行動まで伴う重めのうつ病に苦しんでいました。

物心がつく頃には、病院に通わされるくらいに腸のコンディションが悪く、常時便秘状態かと思えば、ちょっとのストレスで腹痛を伴う下痢をしていたので、緊張するような行事のたびに大変な思いをしました。

今でいうところの過敏性大腸症候群(IBS)だったと思います。

 

メンタルのほうも、お世辞にも良いとは言える状態になく、常に過剰なネガティブ思考で、不安、心配に非常に弱く、気分は不安定そのもの。すごい楽しいはずの20代もほとんど死ぬことばかりを考えて過ごしました。

 

それが大きく変わったのは、腸脳相関(≒腸とメンタルのコンディションが密接にリンクしている)を知って、プロバイオティクスとプレバイオティクス、オメガスリー脂肪酸、そしてグルタチオンを意識的に摂取するようになってからでした。

  • プロバイオティクス:菌そのもの(熱に弱い 体感に時間がかかる 体感が長続き
  • プレバイオティクス:腸内の菌のえさになる物質(熱に強い 体感に即効性がある 摂るのをやめるとすぐ元に戻りがち
  • オメガ3脂肪酸:アッカーマンシアムシニフィラ(腸壁細胞を厚くする通称「痩せ菌」)と乳酸菌を増やす
  • グルタチオン:全細胞中に存在する強力な抗酸化物質

そんな私が調べて衝撃を受けた、腸のコンディションがメンタル(脳)に影響を及ぼす仕組みについてお話しします。

ちなみにこれまで読んだ腸に関する本は

  • 「腸の力」であなたは変わる(医学博士デイビッド・パールマター著 医学博士白澤卓二訳 三笠書房刊)
  • 腸と脳(エムラン・メイヤー著 高橋洋訳 紀伊國屋書店刊)
  • 腸内細菌の驚愕のパワーとしくみ(辨野義己著 C&R研究所刊)
  • あなたの体は9割が細菌(アランナ・コリン著 矢野真千子訳 河出書房新社刊)

です。ここでは主に「『腸の力』であなたは変わる」を参照してお話しします。

腸から漏れ出したLPS(リポ多糖類)が全身に炎症を引き起こす

新薬の開発などで動物実験をするような場合、当然動物の体に炎症を発生させなければ始まりません。

そういうときに利用される物質でLPS(リポ多糖類)というのがあります。

LPSを注入された動物は、アルツハイマー病、多発性硬化症、炎症性腸疾患、糖尿病、パーキンソン病、ALS、全身性エリテマトーデス、うつ病、自閉症などの様々な炎症をすぐに発症することがわかっています。

「すぐに」ってところがやばい

あなたの腸内にもあるLPS

LPSは脂質と糖質の合成物で、腸内細菌の外壁を構成し、胆嚢から分泌される胆汁酸塩によって腸内細菌が消化されないように守るはたらきがあります。そのため、腸内フローラの50~70%を占めるほど腸内に豊富に存在しています。

が、

前述のとおりこのLPSが何らかの理由で腸から漏れ出し血中に入ると、かなり激しい炎症を引き起こすことがわかっており、その激しさから細菌の細胞から発生する毒素を意味する「エンドトキシン」とも呼ばれています。

ラットに注入すると極度の学習障害や記憶障害を発症することがわかっています。

LPSが腸から漏れ出すきっかけを作るPPA(プロピオン酸)

腸内細菌は食物繊維を分解する際に代謝産物として短鎖脂肪酸(主に酢酸、プロピオン酸、酪酸)をつくります。これらは、排泄されるかもしくは結腸から吸収されて、身体の細胞のエネルギー源として使われます。

これら脂肪酸の割合は腸内細菌の多様性や食生活によっても変わるのですが、とくにクロストリジウム属の腸内細菌が豊富に作るPPA(プロピオン酸)が増えるのは好ましくありません。

なぜなら、PPAは腸壁の細胞の結合を弱めてしまうからです。

その結果、本来なら血中に流れ込むことのない腸内の物質が漏れ出し、様々な炎症の引き金になるのです。この、腸の透過性が上がっている状態をリーキーガットといいます。

PPAが漏れ出すと脳のはたらきが悪くなる

PPAはミトコンドリアの機能を弱め、脳のエネルギーを使う能力を変えてしまいます。また、酸化ストレスを高め、細胞膜や、重要な脂肪とDNAを傷つけてしまいます。そして、抗酸化物質や神経伝達物質、オメガ3脂肪酸など、脳が正常に機能するうえで必要な様々な分子を浪費します。

抗酸化物質を浪費するのはギルティ(老化するやろ)

つまり、脳のはたらきが明らかに悪くなるわけです。

ラットにPPAを注入すると、たった2分で自閉症によく見られる症状を発症し、30分程度異常行動を示すことが確認されました。

 

2013年に「ジャーナル・オブ・ニューロインフラメーション」に掲載された研究によると、NAC(N-アセチルシステイン)を投与されたラットは、PPAを注入されても脳内物質に自閉症の特徴である悪い変化を見せなかった。

NACは体内でグルタチオンの生成を助けます。グルタチオンはすべての細胞に存在する強めの抗酸化物質です。

腸内環境を良好に保つうえで気をつけていること

ここからは私個人の体験をもとにお話しします。

私は自身の経験から、腸内環境にかなり気をつけており、そのおかげで今現在はメンタルの状態はかなり良好で、ネガティブ思考に陥ったり落ち込んだり不安になったりすることがほとんどありません。

不安になるのは記憶をなくした翌朝くらいですね

そのために今現在、

  • 砂糖はてんさい糖やオリゴ糖蜜(いずれもプレバイオティクス)を摂る
  • お酒を飲む時はなるべく純米酒(グルタチオンの材料となる栄養素が豊富)を選ぶ
  • 有胞子性乳酸菌とガラクトオリゴ糖と免疫ミルクを配合したサプリ(ミルクプラス)を飲む

といった習慣を継続していますが、同時に徹底しているのが

  • 人工甘味料抗生物質を摂らない
  • 水道水を飲まない

ということです。

 

経験(体感)上、はっきりと断言しますが、人工甘味料や抗生物質を摂ると、それまで腸内環境を良好に保つためにかけてきた時間や労力、お金すべてが一発で台無しになります。

私の場合、人工甘味料を摂取した翌日、翌々日にはなんかテンションが上がらず、そわそわして何にも集中力が出せない状態になります。

そして、これを立て直すのに最短でも36時間はかかります。※私の場合です。

水道水の体感は観察したことがありませんが、日本は世界的に見ても明らかに含有塩素の基準値が高く、大腸菌1匹の存在も許さないようなクオリティですので、気をつけて飲まないようにしています。※敗戦後にできた基準、というのも嫌な予感しかしないので。

戦前までは井戸水とか山の湧き水をそのまま飲んでいたのにねえ……

抗生物質も人工甘味料も水道水も殺菌的なはたらきをする

抗生物質も人工甘味料も、そして水道水(の塩素)も体内で殺菌的なはたらきをするため、体内の細菌を死滅させてしまいます。つまり、せっかく気にかけてきた腸内細菌たちも一掃されてしまうわけで、ふりだしに戻ってしまうのです。

腸内環境を気にかけて損をすることはない

かつての私のようにメンタルの不調を感じていないのなら、あえてサプリメントを探し求める必要はないと思います。時間とちょっとの労力さえ惜しまなければ、食生活の改善でいくらでも対処できますので。今既に正解の食生活を送っている可能性もありますし。

ただ、人工甘味料や抗生物質などは思いっきりケミカルなものですから、体感も速くて強いです。これは避けておいたほうがいいのではないかと思います。

 

腸内環境を良好に保つことにはたくさんのメリットがあり、数えればきりがありませんが、今のところデメリットはひとつも見つかっていません。

それならば、気にかけておいたほうが得なのではないかと思います。

 

 

以上です。

最後までお読みいただきありがとうございました。




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