本当に、ただなんとなく断食をはじめて、なんとなく28日間やり通したことがあります(週5で10時間働きながらです)。そのときの体験談をお話ししたいと思います。※途中、う◯この話が出てきますのでご注意ください。
※ちゃんと記録を残していませんでしたので、記憶を頼りに書いています。何か思い出したら加筆することもあります。
なんとなくノリで始めた28日間の断食
きっかけはありませんでした。本当に、嘘偽りなく「なんとなく」、私は断食をはじめました。
※途中で飲酒をしているのでそこで断食が途切れていると考えると厳密には22日です。
思いつきで決めた断食のルール(縛り)
- 固形物は一切食べない(当然サプリもダメ)
- 糖分も一切摂らない(ジュースも飲まない、ガムも飴もダメ)
- 基本は水かお湯、お茶はOK、塩水はギリOKとする
- 煙草はOKとする(食べ物じゃない)
いちおう、こういうルールのもとで実行しました。
【断食初日~3日目】空腹感がえげつなかった3日目
初日、2日目はそうでもありませんでしたが、3日目になると終日強い空腹感が断続的に襲ってきて大変でした。
お通じは普通にあって、3日目にもなると「(何も食べてないのに)一体何が出ているんだろう」という感じでした。
【断食4日目】空腹感が落ち着く、煙草が吸えなくなる
※個人差はあるでしょうが、代謝が切り替わるのが多くの場合この4日目からです。(体感的にも明らかに今までと違いました)
4日目になると不思議なくらいに空腹感が落ち着きました。
その代わり、自分の体臭がやたらと気になるようになりました。
お風呂も毎日入っていますし、歯も毎日磨いているのに、それでも気になって仕方ありません。
嗅覚が鋭くなっている感触もあって、他の人のにおいや、なんでもないにおいが鼻につくようにもなっていました。それが原因とも考えられますが、やはり私自身も何かこれまでと違う体臭を発していたと思います。
あと、煙草が吸えなくなりました。
においがキツすぎます。
吸うのもしんどいし、吸った後もどれだけ歯を磨いてもにおいが気になって気になって邪魔に感じて、この日を境にいきなり煙草をやめました。※後にリバウンドします。
あともう一つ。体がやたら痒かったです。※お風呂は毎日入っています!(2回目)
私は乾燥肌とかアレルギーとかは一切ないので痒み耐性がなく、地味にイライラしました。
少量ですが、柔らかくて濃い(においのきつい)お通じが数回ありました。
【断食5日目】お肌の質感が変わる、集中力が爆発する、睡眠時間が短くなる
嗅覚の開花がえげつないです。風に少し混ざっているだけの食べ物の匂いを勝手に解析してしまって、ありありとその食べ物の映像が浮かびます。
美味しそうな食べ物のにおいが入ってくるたび、食欲が爆発して困りました。
空腹感とは違って、「あれを食べたい!!」という純粋で強い衝動です。それこそ手が出るような。だから、飲食店の前とかは地獄です。あとは夕飯時の民家。
ただし、コンビニ(たぶんホットスナック)はにおいが渋滞していて、ぜんぜん美味しそうに感じません。どちらかというと「オエッ」ってなる感じで、今まであれを食べていたのが信じられないレベルです。
この頃からお肌の質感が変わりました。
触ると常にサラサラした脂の感触があります。亜麻仁油や荏胡麻油みたいなのです。
集中力もなんか爆発していて、信じられないくらい生産性が高まっているのを感じました。
あと体が超軽い!疲れない!※グルタチオンの体感に似ている気がします。
疲れないので眠くなりません。いつまでも起きていられる感じです。
少量ですが、柔らかくて濃いお通じが数回ありました。
【断食6日目】出来心で飲んでしまったお酒で事故発生
この日、夜にゼロカロリーのストロング系のチューハイ500mlを飲みました。
理由としては、ちょっと断食に飽きてきていましたし、あとゼロカロリーなら糖類も入っていないしノーカンかなと思ってしまったのです。※当時は人工甘味料のこととかよく知らなかったので……。
即う◯こ漏らしました。
ほんと、飲んで胃まで行ったかなー、の次の瞬間です。口からお尻まで直通状態。しかもすごい強制力で、我慢できるできないとかじゃないんです。気がついたら出てるって感じ。
冷静になって、シャワーを浴びて着替えてから、……迷ったのですが、もう一口ぐいっと飲んでみました。
また漏らしました。
さっきと同じです。
もうここまできたら、後は野となれ山となれ。もう一口飲んでみても同じでしたので、結局残りは廃棄しました。
まあここで断食は一回終わっている(人としても終わっている)と考えることもできますが、ここではこのままカウントを継続します。
【断食7日目~14日目】視野がすごく広くなる、2日に1回しか寝なくなる、感謝が湧き出る他
7日目くらいから視界がすごく開けた感覚が始まりました。
これまでが視界にあるもののうち10個くらいしか認識していなかったとしたら、30~50個くらい同時に認識できている感覚です。この状態になると、常に落ち着いていられることに気づきました。当時はものすごい小心者でしたのでこれは助かりました。
この頃になると夜通し起きていてもぜんぜん平気で、そのまま徹夜状態で出勤するということができるようになりました。
仕事の休憩中に少し意識が途切れるタイミングがありましたので、おそらくそこで寝ていたんだと思います。
メンタルの状態も極めて良好。常にリラックスしている状態です。
もともとすぐにネガティブ思考に陥りがちなタイプなのですが、仕事でミスをしようが、クレームを受けようが、ぜんぜん平気なのです。
感覚に正直に言えば、大半のことが「どうでもいい」と感じていました。
やがて、気がつけば感謝をしているような状態になりました。とくに対象はなくて、滾々と感謝が溢れてくる感じです。
あと、日用品を買いにスーパーに行ったときに、試しに食料品売場を見に行ったのですが、加工食品ではなくて野菜とか鮮魚に強く食欲を感じたことに驚きました。とくに野菜がものすごく美味しそう!(もともとジャンキーな物のほうが好きでしたので野菜はそんなにでした)
この間も毎日数回、少量ですが柔らかくて濃いお通じがありました。
【断食15日目~28日目】もうこのまま一生何も食べなくていいかな
14日目までのような真新しい変化はとくにありませんでしたが、何をしていてもものすごい楽しいので、簡単に「没頭」にまで発展する集中力を使ってたくさん本を読んだり勉強をしたりして過ごしました。しかもものすごい頭に入るんですよ。
空腹感は皆無といってよく、「このまま一生何も食べなくていいかな」という気持ちになっていました。
あと、これはちょっとスピ系の話になるのですが、この頃になると、ちょっとした刺激ですごい意識が広がるのを感じるようになりました。
この頃は毎晩、塩をちょこっと入れたお湯を飲んでいたのですが、それを飲む度に感謝と感動の海に沈む、みたいな?
不思議ですよね。圧倒的に何か足りていないはずの日々なのに、明らかにそれがあった頃よりも満たされているんです。
この間も毎日数回、少量ですが柔らかくて濃いお通じがありました。
「回復食」に気をつけた断食明け
今思えばあのまま続けていればおもしろかったと思うのですが、もともとなんとなく始めた断食です。「とりあえず今日でやめよう」と思いました。「4週間」できりも良かったですし。
これは予め調べておいたのですが、
断食明けの回復食は細心の注意を払わないと最悪死ぬ
(回復食:断食明けすぐに食べるもの)
とのことでしたので、白すりごまをふったゆるっゆるのおかゆにしました。※この回復食で断食前と同じような食事をもりもり食べてしまうことによって起こる腸捻転がかなり危ないです。消化器系が急な刺激で驚いてしまい、痙攣みたいになるそうで、聞いた話によると激痛で最悪死ぬそうです。(気持ちはわかるけど……)
これがこの世のものとは思えないくらいに美味しくて感動しました。
これを3日くらいかけて徐々に水を少なくしていきながら、通常の硬さのごはんに戻していきました。
断食中に困ったこと
人付き合いです。
それまでは職場の人や友人と頻繁に飲みに行く人だったのですが、この間すべて誘いを断っています。
「断食中なので」とカミングアウトするのもそれはそれでめんどくさそうでしたので、「付き合いが悪くなった」と思われないように「ちょっと風邪気味で……」とか言ったりして誤魔化していました。これはシンプルにつらかったです。(最後の方は心配されていましたし)
ですので、お付き合いの多い職場にお勤めの方にとってはすごい高難易度だと思います。
【2021年10月2日追記】断食すると1回気分が悪くなる現象について
脂肪細胞からは様々な物質が分泌されていますが、代表的なものでアディポサイトカインという脂肪由来のホルモン様物質です。
断食をするとアディポサイトカインや蓄積していた重金属や毒素や潜んでいた病原菌が、脂肪細胞から多く放出されるので、気分が悪くなる場合があります。
改めて試してみたところ、絶食36時間(1日半※一日一食の人が一食を忘れて迎える翌日の昼頃)くらいで、しつこい頭痛が再現されました。
おわりに
以上が私の断食体験談です。
体重は5kgくらいしか落ちませんでしたので、ダイエット目的でやるものではないと思います。-5kgくらいであればサプリでなんとかなる範囲ですし、意志力による食事制限のダイエットは高確率でリバウンドします。
それでもやってみようと思う方は、とにかく回復食にだけ気をつけてほしいです。
私の体験が、暇なときの読み物にでもなればうれしいです。
最後までお読みいただきありがとうございました。