若い頃にいろいろあって死にました。そこで見たありのままの天国と、あそこで引き返した理由についてお話しします。※まだ思い出している最中なのでたぶん適宜加筆修正します。
この記事で初めて「実は天国見てきたことあります」みたいな話をしたのですが、肝心の天国での詳細な話が抜けていたことに気づきました。
今回はそのへんをお話ししたいと思います。
これを読まれている方の中で、今まさに死に直面して恐れている方がいらっしゃるかもしれませんので先にその方たちへ申し上げます。
次の瞬間あなたも必ず天国を見ます。
大丈夫です。
あなたは自分がずっと天国にいたことを思い出し、死は夢の中の作り話だったと悟って笑うでしょう。
何も失うことは出来ませんし、別れることも出来ません。
かつて愛したもの、今愛しているもの、これから愛するものたちすべてがあなたを無限に祝福する光の中で、あなたは永遠を理解して歓喜するだけです。
だから、怖がらないで。
また戻って来る時は私も一緒に行くから。
あなたがそうしてくれたように。
ひとりじゃないよ。大丈夫。
※ちなみに自殺は何の解決にもならないです。繰り返すだけ。私のように。
※読んで下さるあなたの直感を邪魔してはいけないので以下イメージ画像を一切貼りません。読みにくかったらすみません。
目次
天国は愛で光ですべてでした
天国には区別がなく、私は愛で光ですべてでした。「私は」というのも便宜上の表現です。
区別がないので、
すべてが愛で光だったのでもう光がなんかすごい愛ですべてでした🤗
みたいなアホな感じになって何も伝わらないので、以下便宜上区別をつけて説明します。
とりあえず、愛で光ですべてであるというのはとてつもない快感というか、幸せというか、自由な感じでした。
地上にあるもので「こんな感じです」って例えることができない。
質もレベルも違いすぎます。
もし地上であの感覚を持てる人がいたら、その人にはありありと天国が見えるし、光って見えるんだろうなーなんて。
あと物理法則をいとも簡単に無視すると思いますその人。
水の上歩いたり、壁通り抜けたり……。
あと、そこが天国だという証言はありませんでした。看板もなかったですし。私が勝手に確信しているだけで。
でもあれが天国じゃなかったら何が天国やねんって思います。
もしあれがめちゃ天国っぽい装飾施した地獄だとしたら、私もっかい地獄行きでお願いします!
天国は素晴らしすぎて戻る気は全然なかった
気がついたら光の中にいました。
私もその光でした。
すごい祝福してくれる、ああこれが愛なんだな、みたいな光。
語弊を恐れずに言えば、これを読んでくださっているあなたもその眩い光としてそこに居てくださいました。
それはみんな知っている光。
身に覚えしかない光。
ずっと探していた私。
だからすごい実家感。
初めて来た感じが全然しません。
……いやむしろ今まで何処にいたんだろう?
ん?「今まで」とか「何処」ってなんだろう?
もしかしてずっとここにいた?
天国の光の源
その光には光源があって、ちょっと虹色っぽくもあるけどもう光りすぎてて白!みたいな、太陽ですら暗く感じるくらいの光からすべては出ていました。
キーン!って音が聞こえるくらいの凄まじい光です。
そしてそれは何も照らしていないのです。
何もないので照らされるものも影もない世界でした。
そこが地上世界ではないことはわかりましたが、あれ……地上世界ってなんだっけ。
ここじゃない世界ってなんだっけ。
その光の圧倒的な現実感と臨場感は、夢と現実の概念を逆転させました。
まさか自分が死んだとは思いませんでした。
だって今まで体験したことないくらいいきいきとしているので。
これじゃあ地上と天国、どっちが死後の世界なのかわからないよ……って感じです。
あの光源に近づきたい
私は、どんどん高まっていく幸福感(すべて)にまかせてスキップする感じ、それはもうルンルンで光源に近づいて(?)いきました。
すべては光で私も光なんですけど光の中を中心に向かって移動するような感覚です。
すると、もうここから先は戻れない(誤解)、みたいな、段差のようにも感じる境界を感じました。そこで、
もういい?
ってすっごいやさしく聞かれました。
男性でも女性でもない、いやそのどっちともでもあるような、なんかもっと素晴らしいものの声で。
永遠に夜のこない絶対に安全な広い庭で存分に遊んだ子どもが「もう帰る」って笑顔で戻ってきて、それを迎え入れるお母さんが「もう十分遊んだ?お家入る?」って優しく聞くみたいな。
でも、いざそう言われると、地上でのことを振り返ってしまう。
地上でのこと……?
え、このさっきまで見ていた夢みたいな、遠く感じる記憶のこと?
父、母、兄弟、最近付き合い始めたばかりの恋人。
みんなみんな大好きでした。
いや、たぶん訊かれていたのはそういうことじゃなかったのだけど、私は
こっから先には地上であなたが大切にしていたものは何も無いよ?永遠にお別れすることになるけど大丈夫?
という最後のジャッジメント的なやつだと誤解しました。
いや、最後の審判は最後の審判だったのだけど、混沌とした世界を歓喜と祝福のうちに終わらせる大チャンスだったのだけど、まだ私には理解できませんでした。
……とりあえず、(誤解したまま)いろいろ精査した結果、戻る理由はどこにもありませんでした。
だって、全部その光源につながっている……というか、その光源とひとつなのをビンビン感じていたから。
この時点で、私が質問の意図を誤解して
「あれもこれも全部失うことはなく、なんならこれまでよりも一つになれるけど、それらと永遠にお別れする準備はOK?」
みたいな支離滅裂な質問をされていることになっていると気づいて、問いの真意に気づけばよかったのだけど、もうとにかく早くその光源に溶けたくて、すっかりアホになっていました。
はい、一瞬で「大丈夫っす」って答えを出しました。
(あれきっと、私のことを訊かれていたんだと思います。)
私はその境界線をすごい簡単に超えました。(きっとみんなそんなノリで逝くんだと思います。だから誰も苦しんでない)
超えてみるとそこまでとは比べ物にならないくらい光がすごく強くなったように感じました。
私が天国を受け入れたんでしょうね。(私がよく冗談半分で「天国に片足突っ込んだ」というのはこれが理由です)
急に生じた迷い「天国にもないもの」
……と、次の瞬間。
あ、ちょっと待って
そういえば、気になっている本があったのでした。
ずっと読みたくて、行きつけの大きな本屋さんで存在確認だけしてまだ立ち読みも出来ていなかった哲学の本でした。
なんか、それはそっちに無い気がしました。(一切の罪がないから赦しという概念すら存在しない世界です。哲学もないでしょうね)
でも、どうしよう。今すごいチャンスの前にいる気がするし……。
でも読みたい。気になる。
「いやもうこれ絶対神様やろ」って思っていた光源に向かって、
絶対ぜったい戻ってくるんで、1時間だけ下さい💦
ってやりました。
光源から返事はなくて、なんだか穏やかに笑っているように感じました。
背中を押すわけでも、引き留めるわけでもなく。
私はただすごい安心感とともに送り出されたような感じです。
光から離れる(実際は離れていないけど)につれて、空間から区別され得る「私」がどんどん濃くなっていきました。
再び混沌とした地上世界へ
「戻る」直前、なんかマーブル模様のようにぐにゃーって、私の記憶から?この世界が急ごしらえされるのを一瞬見ました。
心肺停止の5分前くらいの過去からやり直すことになったようです。
なんかすごい物々しい空気、心電図のピーピーうるさいエラー音、一生懸命心肺蘇生をされていて、電気ショック何回もされて、めがねのお医者さんが看護師さんに「うんうん(諦め)」ってして、腕時計見たところで私復活、はいリスタート!みたいな。
全部、見ていました。
「奇跡」
「キミ死んでたんだよ?」
でも、この時私の頭の中はほかのことでいっぱいでした。
あれ、本は?😦
もしかして今の天国だったの?
え、ここもしかして……
戻って来たことを強く強く後悔する
私、1時間で戻れないじゃん……
事態を理解して、強く強く後悔しました。
実はこの時(復活?帰還?直後)、まだ天国の余韻というか、しっぽのようなものが世界に残っていました。
この世界の幻術をかけられてそう見えている何かの象徴だと思うのですが、それは、光り輝く雲のようなものに乗った光り輝く天使の集団に見えました。
彼らは何か神々しい音を奏でながら、徐々に遠ざかっていきました。(あれ、さっきいましたっけあなたたち😅)
待って、やだ!💦
やっぱ今のなし!💦
行かないで!💦
朦朧とした意識の中でそれを捕まえて、こじ開けて、もう一度天国に戻ろうとしました。
一瞬戻りかけたんですけど、結局五感に引っ張られて叶いませんでした。
天国の感覚を思い出した上で再び見るこの世界は嘘みたいにしんどかったです。
- 呼吸がめんどくさい→天国では肉体じゃないから呼吸いらない
- 空気が重くてやばい(物理)→天国にはふわっと舞い上がるようなやさしい上昇気流のような光しかない
- 空気の感触がして落ち着かない→天国には触れるだけで満たされる光しかない
- 肉体運ぶのしんどい→天国には時間と空間の概念がないので思った瞬間同時並列的にそこに在れる
時間が実在すると仮定されたifの世界。
時間の実在に支えられた空間という概念。
こっちとあっち。
束縛、制限、不自由の世界。
とんでもねえ世界に戻って来ちまった……
夢なら覚めてお願い……
声を殺して泣きながらそんなことを祈っていました。
地上世界に戻ってきて困ったこと
戻ってきてまず辟易したのは、物理的な意味での空気の重みでした。呼吸がしんどいレベル。
ベッドに横になっているので、全身に乗っかっている空気を肺活量でがんばって持ち上げないといけません。
あまりにしんどいので、呼吸の回数を減らしてみようとがんばってみましたが無理でした。
空気の圧もさることながら、表面の質感を肌が感知してすごい落ち着かなかったです。
ないですよね、普通に暮らしていて空気の存在を肌で感じることなんて。風も吹いていないのに、そこに空気があるのわかるんです。
戻ってくるときの手違いで、全身産毛だらけに仕様変更されたのかと思って何度も点滴で露出している腕を見ました。ほんとそんなレベル。
私だけ水中ですか?
みたいな。
あと、圧倒的な不自由感。
こっちからあっちに行くのにどうしてこんな思いしなきゃいけないの、っていう感覚です。
天国の感覚だと思った瞬間にそこに在れるのに(だってすべてだから)、地上だとこの重い肉体を運ばなければいけません。
実感としては、意識だけ瞬時にそこへ行こうとするのだけど、まだ何処へも行っていない肉体の感覚に引き戻される、みたいな感じです。それが不便で窮屈でなりませんでした。
つまり、ここは「否定」の世界なんだなって。
愛で光ですべてのものが、愛ではない(≒恐怖)、光ではない(=闇)、すべてではない(=分離)を見る世界。
矛盾し得ないものが矛盾を見る世界。
永遠の生命が、有限(時間のルール)を見る世界。
つまり、すべてが支離滅裂にならざるを得ない、天国と真逆の顛倒した夢想の世界。
いざ、天国を捨ててまで読みたかった本のもとへ
とりあえず退院したその足で本屋さんに行きました。だってそれ読みたくてあんな素晴らしい世界の滞在権を捨てたのですから。
お前のせいで戻ってきちゃったじゃん💢
みたいな、ちょっと恨めしい気持ちもありました。
だから絶対に読んでやる!って。
さぞかし運命的な本なんでしょうね!って。
そんな本どこにもありませんでした。
在庫切れとか、改装で場所が変わった、とかじゃないんです。
存在ごと、もともとそんなもの無かったのです。
本棚の前で頭を抱えて、呆然とする私。
みるみる記憶からリアリティが薄れていってどんどん思い出せなくなっていきます。
……あれ、いつからそんな本があると思っていたんだろう?
ちょうど「君の名は」で瀧くんの記憶が薄れていくあのシーンみたいな感じです。
その本を読みたかったこと、そしてそれをここで存在確認して「今度読もうっと」って思ったことはおろか、その本の存在自体が全部夢だった、みたいな。
まあ、その十数年後、いろいろあって導かれるようにまたその同じ本棚の前に立つことになるのですが……それはまた別の話。機会があればお話しさせていただきたいです^_^
おわりに「天国を見てきた私に起こった変化」
以上が、天国の概要と地上世界へ戻ってきちゃった経緯です。
天国見てきた人って、その体験をもとに悩める人を教え導いたり、本を出したり、セミナーやったりと、なんかそこから人生激しく変わっていらっしゃる感があるのに、私の場合、
- 道ですれ違う犬に吠えられなくなった🐕
- 「おいでおいで~」ってした猫ちゃんに逃げられなくなった🐈
- お子様に好かれるようになった🚸
とかそのくらいの変化しかありません今のところ。(うれしいですけどね!)
あと、自動ドアが反応しづらくなりました。よくぶつかりますし挟まれます。これは地味に困ってます😓
赤外線全般の反応がすごく悪いみたいで人感センサーが私だけ反応しなかったりします。
肉体が希薄なのかもしれません🤣
あとは、あの光の体験が刺激的すぎて世俗のことにがっつりと興味を失ったことくらいかな。
それはそれで身軽になってよかったです。
当時、人の目とか評価ばっかり気にして生きていて自分不在な人でしたから、あの質問の意味がわからなかった。
今は当時よりはかなり自分がわかっているつもりです。
でももし明日の朝目が覚めて同じ場所に立っていても、きっと私は
起こしてくれてありがとう!でも自分で目覚めるから待っててね😉-☆
ってまた天国お断りして戻ってくると思いますね。
あの本にも「ひとりでも『奴隷』が地上を歩いているうちはあなたの解放は完結していない」って書いてありますし、私の大好きな観音様も「衆生全員救いきるまで私成仏なんかしないもんね」って言っていますから、たぶんそういうことなんでしょうね。
★あの本(改装後あの場所に挟まっていました)
以上です。
どなたかと天国の話をするときの参考になれば幸いです。
最後までお読みいただきありがとうございました。
★天国の話メインのサイトを作りました→天国を思い出す