東京慈恵会医科大学の近藤一博教授の著書「うつ病の原因はウイルスだった!」を読みましたのでざっくりまとめます。
「うつ病の原因はヘルペスウイルスかも」という学説に出会いまして、ものすごく好奇心を刺激されましたので、大至急本屋さんに走って買いました。
ウイルスいるいないの話は一回置いておきます🤫
目次
うつ病の原因は「セロトニン不足」ではなかった
- うつ病の原因はまだよくわかっていない
- 学者の間でも【心の問題派】と【脳の病気派】で意見がわかれている※「認知の歪み」がうつ病の本質という点では意見が一致しているが治療のアプローチが違う
- SSRI(選択的セロトニン再取り込み阻害薬)がうつ病に劇的に効いたことによる「セロトニン原因説」は今では信じている学者がいない「30年前に終わった過去の説」※一時は「これで人類はうつ病を撲滅できる」とまで言われ熱狂を巻き起こした
セロトニン原因説の穴
- 治癒率が約50%。SSRIでセロトニンを補ってもなぜか半数の患者は治らない
- SSRIはセロトニンの再取り込みを阻害するため、体内のセロトニン濃度を即上げるはたらきをするにも関わらず、症状が改善し始めるのになぜか2週間ほどかかる
- 脳内物質の測定をしても「うつ病患者の脳内にはセロトニンが不足している」という証拠がみつからなかった
でも、現状SSRIで50%のうつ病患者は改善しているので今でも主流。というかそれ以外に高確率で改善できるものが見つかっていない。
ちなみに私も2022年にうつ病と診断され、レクサプロ(エスシタロプラム※SSRIの中では強めの薬)というSSRIを処方されましたが、私はその「効かない50%」の人だったようです。
あの程度のフロー感ならグルタチオンでいいかなと感じました。グルタチオン家にありましたし。
でもそれは予めグルタチオンの体感を知っていたからで、もし知らなければ救いだと思って飛びついて今でも服用を続けていたかもしれません。
「うつ病の定義」問題。何かの不調とセットなら「うつ病」ではない?
現状世界で最も権威のある精神科医用のマニュアルである、「精神疾患の診断・統計マニュアル(Diagnostic and Statistical Manual of Mental Disorders)」によると、
「大うつ病性障害(うつ病の正式名称)にあたる症状があったとしても、それが『ほかの基礎疾患の影響によるもの』なら、大うつ病性障害ではない」
つまり、他の基礎疾患にかかっている患者はそれで悩んで抑うつ状態に陥るのは普通のことだから、うつ病とは診断しない。
リウマチ(炎症)患者にうつ病を併発する人が多い実情があるが、これによって彼らは絶対にうつ病とは診断されない。
それにより炎症とうつ病の関係にスポットが当たらなかった。
つまり、💉でうつ病を発症している人は血液関連の他の疾患を併発していることが多いため、「うつ病」と診断されにくいということになります。
2020年以降、メンタルのバランスを崩している人が増えているように見えますが、今後これが無視できないレベルになって、たとえば国が補助金などを出す話になったとしても、💉を射った人はうつ病の診断書を取るのが難しいのではないでしょうか。
うつ病の原因であるHHV-6ヘルペスウイルスとSITH-1遺伝子
HHV-6ヘルペスウイルスは赤ちゃんの突発性発疹の原因になるよくあるウイルスで、一生脳に潜伏感染するという特徴があります。
HHV-6ヘルペスウイルスが活性化されると、ウイルスのもつSITH-1という遺伝子が強く働きます。
・うつ病患者は健常人に比べ、SITH-1特異的抗体の検出量が有意に高かった(p=1.78×10 -15)。
・抗体陽性率はうつ病患者で79.8%、健常者で24.4%だった(オッズ比[OR]:12.2)。
・「うつ病というほどではないけれども軽いうつ症状がある人」も「健常人でまったくうつ症状のない人」に比べて、SITH-1抗体価が有意に高かった。(ケアネット様「うつ病の発症、HHV-6が持つ遺伝子SITH-1が関与か:慈恵医大」より引用)
SITH-1は人の体にとって異物となるため、抗体が作られる。「うつ病患者の血液を調べたら約8割にSITH-1抗体が見られた」(近藤教授)とのこと。またSITH-1抗体が陽性だと、陰性に比べ約12倍うつ病になりやすいことも分かっている。「唾液中のHHV-6の数値が低いのに疲労感があるなら、脳内で炎症が生じている証し、つまりうつ病の可能性が高くなる」(日本経済新聞様「うつの発症にウイルスが関係? 五月病との関連も」より引用)
SITH-1抗体の陽性者はそうでない人に比べて12倍うつ病になりやすい。
うつ病になりやすい人を判別できるようになる懸念
この技術を応用すると、抗体検査でうつ病を発見したり、うつ病へのなりやすさを判定できるようになりますが、そのデータが悪用された場合、
「SITH-1陽性者はうつ病になりやすいから雇わない」
といったような問題が起こることが懸念されます。
私はこの手のデータは必ず「うっかり」流出すると思いますので、人材派遣会社とかブローカーが目をつけて「うつ病になりにくい人材取り揃えてます」みたいなことやりそうな未来が見えます。
共生させているからには何かある
近藤先生も仰っていますが、定期的に活性化してうつ病を起こすような厄介なHHV-6ヘルペスウイルスを、体が排除することなく共生させ続けているのには何か理由があるはずです。
SITH-1は、「不安=社会性」をもたらすことで、人類の生き残りに寄与してきたのではないか。だからこそ、ヒトとHHV-6は、共生関係を続けてきたのではないか。(「うつ病の原因はウイルスだった!」104ページより引用)
今話題のHSPや繊細さんはもろにSITH-1陽性者ですね。
人々の魂を救ってきた聖人の多くは、その生い立ちなどを見るにどう考えても、今で言うHSPや繊細さんでした。
私の大好きなシッダールタなんてもろです。
家の畑で虫が鳥に食べられるのを見て涙を流したりする子だったそうです。
やっぱり悪魔の人たちは💉を使って救世主(メシア、ブッダ)探しをしているんですかね🤔
見つけ出してどうするんですかね。
また毒きのこ食べさせたり磔にしたりするのかな。
こんな話をしておいてですが、私はうつ病は優秀なABSだと思います。それがHHV-6を共生させ続けるメリットなのではないかと。
おわりに
冒頭で一回置いておくと言いましたが、ウイルスはともかく、うつ病という炎症は確実に存在していて、それを「ウイルスの実在」を仮定することで読み解けるのなら一回読み解いてみたい。
そしてもし、ウイルスが実在しないのだとしたら、ウイルスの実在を仮定することで観測された情報は何なのか。
それ自体が根底から崩壊するのか、それとも私たちがウイルスと呼んでいるそれは何か別の物なのか。
興味が絶えません。
とりあえず、
エクソソーム!!!
以上です。
最後までお読み下さりありがとうございました。