今コロナの関係で徐々に話題になってきている高麗人参。副作用のほとんどない高麗人参ですが、一緒に飲まない方がいい、飲んではダメなものがありますのでお話しします。
そもそも高麗人参はほとんど副作用のない希少な生薬ですが、併用を避けたほうがいい飲み物や食べ物、お薬などがあります。
目次
交感神経を刺激するもの
- コーヒー、緑茶、紅茶、エナジードリンクなどのカフェインを含むもの
- アルコール
- 辛いもの(唐辛子、胡椒など)
などの交感神経を刺激するタイプのものとは一緒に摂らないほうがいいです。
高麗人参単体では強い刺激はなく、興奮したり眠れなくなったりといったことはないですが、カフェインは高麗人参の作用を増強させます。結果、高麗人参の交感神経を高めるほうのはたらきがマシマシになってしまい、
- 動悸
- 不眠
- 頭痛
- かゆみ
- 不整脈
- のぼせ
- 吐き気
- そわそわ(集中できない)
- 不快感
などに発展することがあります。
【実験】高麗人参をアルコールとコーヒーで飲んでみた
試しに、高麗人参を含むエナジープラスを、体温を上げるはたらきのある純米酒(アルコール14度)と、ストロングなコーヒーで飲んでみましたところ、いずれも10分後くらいに動悸と、歩くと内側からジンジンする(風邪のときのような)感じが再現されましたので、やめておいたほうがいいと思います。※尚、普通の濃さのコーヒーでは再現されませんでした。
葛根湯など体を温める作用のあるもの
体を温める作用のあるものと一緒に摂取した場合、高麗人参の体を温める作用と重複して火照ったりのぼせたりしてしまいます。
とくに葛根湯との相性は最悪で、「高麗人参と一緒に飲まないこと」という注意書きがあるレベルです。
解熱鎮痛剤(アセトアミノフェン)
台湾でアセトアミノフェンと高麗人参を併用した人が脳動脈炎を起こした事例があります。
血液凝固阻止剤(ワルファリン、ワーファリン)
高麗人参のジンセノサイドには血流改善作用があるため、血栓症の予防に使われるワルファリン(ワーファリン)の作用を増強してしまい、出血にまで発展しかねません。
抗うつ剤、向精神薬
高麗人参そのものに、交感神経と副交感神経のバランスをとるはたらきがあります。
抗うつ剤との飲み合わせによって頭痛や不眠、躁状態といった症状が起こった事例が報告されています。
肝臓の薬
高麗人参は肝臓の代謝に影響を与えるので肝臓病の薬との相性はかなり悪いです。
血糖値を下げるもの
玉ねぎとか血液サラサラ系のものと併用した場合、高麗人参がもつ血糖値を下げるはたらきが増強されて血糖値が下がりすぎる懸念があり危険です。
副腎皮質ホルモン剤
「更年期障害」と呼ばれる症状に対してホルモン剤が処方されることがありますが、高麗人参にはそもそもホルモンの分泌を促進するはたらきがあるため、相乗効果で副作用が出ることがあります。
高血圧の薬
高麗人参には血圧を上げるはたらきがあるので、相乗効果で血圧が上がりすぎてしまうことになります。
迷ったら信頼のおける個人のお医者さんに相談を
上記のいずれかを日常的に摂取していて高麗人参を飲んでみたいとお考えの方は、信頼のおける個人のお医者さんに相談しましょう。
水もしくはカフェインのそんなに入っていないお茶で飲む。
飲む前後でストロングなコーヒーやお酒を飲まない、が鉄則です。
以上です。
最後までお読みいただきありがとうございました。