うつ病の人が近くにいるという方にぜひわかってほしい、あのめちゃ苦しい「眠るのも起きているのも嫌」という状態について経験者の私がお話しさせていただきたいと思います。
眠りたくないし起きてもいたくない
眠りたくない。
だって眠ってしまったらその分早く明日が来るから。
あの急かすような陽の光とともに、何が起こるかわからない恐怖に満ちた明日がやって来るから。
起きていたくない。
意識がある間ずっとネガティブでしんどいから。
すべてから責められているような世界で起きているのはまるで公開処刑のよう。
アルコールへの逃避も結局は……
そうなると、起きていながらにして意識を朦朧とさせることができるアルコールなどのアッパーな薬物を多用するようになります。
依存してだらしない、とかではないのです。
本人にとっては必死にたどり着いた「解決法」なのです。
でも、酔っ払って意識が朦朧とするとその分時間がワープして眠っていたのと同じことになるし、実際に寝落ちすることも多々あるので、結局、気がつけばすぐそこに恐ろしい「明日」が迫っていることになって焦り散らかします。
これ、控えめに言って地獄でした。
世界のどこにも逃げ場がない感覚。
「眠るのも起きているのも苦しい」
そうなると自然と
「消えてしまいたい」
と考えるようになります。
「死にたい」ではないのです。
「消えてしまいたい」
実際、すごく「消えること」を意識していました。今思い出してもめっちゃ怖い。
おわりに
うつ病のときのネガティブの嵐もしんどいけれど、こういうしんどさもあります。
うつ病の末に死を選択される方を見て、
なんであの人が?
なんでそんなことで……
とか仰る方に知ってほしいです。
みんな死にたくはなかったはずです。
以上です。
最後までお読み下さりありがとうございました。
【今苦しんでいるあなたへ】
よくそんなになるまでがんばりましたね。
私もめっちゃ苦しかった。私の経験が少しでもあなたのお役に立てば本当に嬉しいです。