前回はこんな家庭に虫垂炎が多い、というのを見ていきましたので今回は逆に虫垂炎患者が少ないとされた家庭はどんな特徴があったのかを見ていきます。
★前回の記事やけん
目次
虫垂炎患者が少ないとされた家の特徴
- 米屋、醤油屋、豆腐屋:すぐに食べられない食品を扱っている
- 衣料雑貨店:店じまいが比較的早い
つまり、身近にすぐに食べられる加工食品がない、規則的な食生活がキープされている家庭、ということになります。
虫垂炎になる人が多いとされた八百屋、菓子屋、理容店、会社員とは見事に対照的です。そっちは逆に「すぐ食べられる加工食品が商品として身近にある」「店じまいが遅い」「残業、夜勤が多い」でした。
その他で目立って少ないのは老朽家屋の人。ちょっと意味わかりませんね。
これは、約20年間にわたり大して手入れも行われていないと思われる甚だしい老朽家屋に住んでいる経済的に最下層にいると思われる人々、と定義されています。偏見も甚だしいですね。
それと玄米食者(「玄米ばっか食べている人」ではなく、今でいう少食&ベジタリアンのこと)では虫垂切除率がものすごく低かったということから考えると、やはり昭和40年代当時はまだまだ肉類が高級品だったため、そういった老朽家屋に住む人々は自然と菜食中心の少食だったのでは、と。
自衛隊と永平寺(禅寺)を調べてみた結果「虫垂炎を引き起こす素因」
高カロリー・高タンパク食の自衛隊では在隊年数が長い者ほど虫垂の切除率が高くなり、菜食&少食の永平寺では在山5年以上の者には虫垂切除者がいないことが判明した。
また、虫垂炎罹患者及びその周辺には、歯周病、胆嚢症、腎炎、糖尿、高血圧、リウマチ、心神経症、不定愁訴など、食生活と深い関係があると考えられる疾患を訴える事例が多いことから、仮に特定の起炎菌がいたとしても、食生活が虫垂炎発症の大きな素因となっていると考えられる。(注釈:歯周病はともかくとして、それ以外は全部腸内細菌が絡む不具合だと現代では考えられている)
少食・菜食が虫垂炎予防にいいとわかっていても広まらなかった理由
この資料では、なぜ少食・菜食が浸透しないのか、ということについても言及しており、それがすごく当時の世相を反映していて興味深かったです。
- 経験談や宗教的な教えによるものが多く数値的データが乏しいため、栄養不足への恐怖を覆すほどの根拠がない
- 非文化的な感じを否めない(なんかかっこ悪い)
当時は「食え食えもっと食え」という感じの高栄養型の考えが健康学の中心になっていたので、少食・菜食はまさにそれに逆行する考えでした。
これはたぶん、消費を促進したいプロパガンダも背景にあったと思います。少食・菜食になると人は冷静に穏やかになって戦わなくなりますから。※世界を支配しているのは戦わせたい争わせたい人たちです。
おわりに「和食が最強」
伝統的な日本食が最強であることはもう答えが出ています。世界では和食が見直されているのに、肝心の日本人が洋食ばっかりだわ、時間ないから加工食品ばっかだわ、なんてすごい皮肉な話ですね。
とりあえず、何が溜まっているかわからないので、ちゃんと毒出しして身軽でいたいです。
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以上です。
最後までお読みいただきありがとうございました。
<参考資料>
虫垂炎の発生に関する調査と考察III家業別・集団別の虫垂切除率について