風邪の後残ったしつこい咳に悩み、軽い気持ちで飲んだトローチ。しかしその後約3週間にわたって異常行動が出るほどのメンタルバランスの崩壊に見舞われたのでした。
目次
風邪の後残ったしつこい咳を治したくて飲んだトローチ
もうかれこれ5年くらい前の話なんですが、まずは当時のスペックから振り返ります。
- 平熱35.5℃が自慢
- 常時ネガティブで基本的に死にたい
- 3日で1箱くらいの喫煙者
- 毎晩記憶ないアルコール依存症
- 毎年欠かさず複数回風邪を引く
という、あれ?なんかすごいハードな人生を歩んでいたのですが、この時も直前に引いた風邪のしつこい咳に悩まされていました。
風邪薬(抗生物質)は嫌だけどトローチなら良いかなと思った
抗生物質がなんか体によろしくないことは薄々わかってきていて、とにかく飲まないようにして自然治癒を待っていましたが、あまりにしつこくて日常生活に支障が出るレベルでしたので、実に小学生以来となるトローチを飲むことにしました。
子どもも飲む(舐める)トローチなら、きっとお菓子と薬の中間みたいなもので安心安全だろうと考えたのです。
それで、仕事中に咳がしんどくなると飴ちゃんみたいにしてトローチを舐めていました。
久しぶりのトローチはどこか懐かしい味がして非常に良きでした😊
翌日表れた異変の数々
ところが、その翌日のこと。
- 体がだるい(魂抜けた?)
- わずかなお酒で記憶をなくす
- 気分がすごい暗い(うつ病?)
- 異常行動が見られる(突発的な独り言など)
- おなかの調子がものすごく悪い
このような症状が発現しました。
トローチの正体は絶対殺すマンだった
- 殺菌剤(臭化ドミフェン、塩化デカリニウム、クロルヘキシジン)
- 抗生物質(テトラサイクリン、フラジオマイシン、グラミシジン、バシトラシン)
- 局所麻酔剤(アミノ安息香酸エチル)
臭化ドミフェン
ドミフェン臭化物は、陽イオン界面活性剤であり、脂肪を可溶化し蛋白を変性する性質を有するため、細菌の細胞壁外膜及び細胞質膜を急激に破壊することにより殺菌作用を示すと考えられている。(https://www.kegg.jp/medicus-bin/japic_med?japic_code=00053032)
恐ろしいこと書いてますね。。。
塩化デカリニウム
グラム陽性菌・真菌・レンサ球菌など口腔内で繁殖しやすい病原菌の成育と増殖を抑制する作用を持っています。しかし、それらの炎症による痛みや熱感などの不快な症状を軽減する作用はなく、塩化デカリニウムは飽くまで『感染症の事前予防』を目的にして服用する薬になっています。(https://esdiscovery.jp/candy/medica/respiratory008.html)
クロルヘキシジン
クロルヘキシジングルコン酸塩の作用機序は、比較的低濃度では細菌の細胞膜に障害を与え、細胞質成分の不可逆的漏出や酵素阻害を起こし、比較的高濃度では細胞内の蛋白質や核酸の沈着を起こすことが報告されている。(https://www.kegg.jp/medicus-bin/japic_med?japic_code=00011536)
テトラサイクリン
ブドウ球菌・肺炎球菌などのグラム陽性菌、赤痢菌・大腸菌などのグラム陰性菌、リケッチア・クラミジアなどの感染症に適用。
フラジオマイシン
作用は殺菌的で、作用機序は蛋白合成阻害である。
グラミシジン
土壌細菌のバシラス属が生産するペプチド性猛毒。細胞を破壊するので強い抗菌作用を示す。破壊の性質上、今問題になっている耐性菌もできにくい。人間の細胞も破壊するので取扱が難しい。
グラミシジンSとグラチシンの菌の細胞膜に対する作用機構を図6に示します。図のように、これらの抗生物質は細胞膜に作用します。まず、膜に結合するとそれぞれ強固なβシート構造を取ります。そして、膜の内部の親油性部分にValとLeu残基の親油性側鎖がめり込んで行きちょうどセッケンのように膜を破壊し穴を開け菌の内容物を溶出させ死にいたらせます。細菌が、膜の構造を全て変化させる事は不可能なのでこれらの抗生物質は、耐性菌を作りにくいのです。ただ、人の細胞膜も図と似た構造をしているので、このペプチドの仲間は細菌ばかりか人の細胞にも作用してしまうのです。(東邦大学「私たちの最近の取り組み(1)」より)
解説が怖い。。。
バシトラシン
細菌の細胞壁内膜を取り巻くペプチドグリカンの構成要素を支持する分子であるC55-イソプレニルピロリン酸の脱リン酸化反応を妨げ、これにより細胞壁合成を阻害することによって抗菌作用を示す。
オーバーキルにもほどがある
いろんな意味でトローチのことなめてました私。
これ子どもに飲ませたらあかんやつですわ
こんなもの体に入れたら、体内の共生菌はたまったものではありません。腸内細菌叢壊滅(ディスバイオシス)必至です。
事実、
- 突発的な倦怠感
- 気分の落ち込み
- 異常行動
- アルコールに弱くなる
- お腹の調子が悪い
という、個人的に腸内でディスバイオシスが起こった場合によく見られる典型的な症状が表れています。
これ治すのすごいすごい大変でした(/_;)
【最短ルート】殺菌剤や抗生物質服用後のディスバイオシスからくるメンタルバランスの崩壊や異常行動からの回復
当時は今ほどの知識も経験もなく、なんやかんやで完治まで1ヶ月くらいかかってしまいましたが、今の私なら
- 出す、とにかく出す
- いい菌をもりもり入れる
このルートでたぶん3日から1週間で立ち直れます。
出す、とにかく出す
シークレットデトックスを飲むと思います。早いので。
もし切らしていたら、近所のドラッグストアでゲンノショウコ茶とかどくだみ茶とかのデトックス系の茶葉を買ってきて用法用量の限界まで飲みます。
いい菌をもりもり入れる
「いい菌」の定義が難しいですが、とりあえず乳酸菌ですね。
ミルクプラスが手元にあれば迷わず飲みますが、なければ普通にスーパーに行きます。
市場には様々な強化乳酸菌入り食品がありますが、あれ人によって合う合わないがあります。
自分に合ったものを見つけておくとこういうときに便利です。
わかっていなければ一通り全部買って日替わりで飲んで経過観察するといいです。合う菌のは体感に出やすいのでわかると思います。
あとぬか漬け(乳酸菌)をもりもり食べると思います。
おわりに「風邪は心身のメンテナンスかも」
この経験から身を持って殺菌剤や抗生物質の恐ろしさを体感しましたので、以降一切飲んでいません。
そもそも風邪の原因はウイルスということになっているはずですが、ウイルスが原因なら殺菌剤や抗生物質を飲む意味皆無で、いやむしろ免疫を司るマイクロバイオームを殲滅することになって、悪化する未来しかないです。
ちなみに私は、風邪は外的要因からくるものではないと見ていますので、ウイルス性疾患ですらないと考えて情報収集をしています。
現時点では、風邪は心身に何らかの集中メンテナンスが必要になった場合に内部から起こるもの(寒い時の発熱みたいなホメオスタシスの一種)ではないかと考えています。だから高麗人参(←殺菌抗菌作用とかないのに)で軽くなったりするのではないか、と。
以上です。
最後までお読みいただきありがとうございました。